道端で泣き叫ぶ少女を見つけた。
誰もが迷惑がって見て見ぬ振りをする。
見るに耐えかねて声をかけてみたのだけど、
「余計なお世話よ」と突っぱねられてしまって、
最早私は立ち去るより他になかった。
ある日虐められている少女を見つけ、
助けようと苛めっ子の中へ飛び込んだ
女性は憎しみを浴びて息を引き取り、
「どうしてこんなことになるの」という叫びが、
私の胸に突き刺さって抜けなくなった。
助けられた少女は憎しみを浮かべ
「もっと早く助けてくれたら良かったのに」
そう叫び横たわる女性に泣きついた。
女性は静かに微笑みを浮かべていた。
まるで誰のせいでもないと言うかのように。